僕のTwitterをフォローしている方ならもうご存知かと思いますが、1か月ほど前から新たなYouTubeチャンネル「ジャムスペース」を始めました。
といっても、僕の2ndチャンネルではなく共同運営のコラボチャンネルです。今回はそのいきさつについての報告です。
2019年秋に「音楽投稿コミュニティJam Studioに参加しました」という記事を書きました。Jam Studioというのはもともとソニーエンジニアリングが2017年11月に始めたiOS専門の音楽投稿SNSです。
オンラインで8トラックのマルチトラックレコーダーのような機能を持ち、これによるユーザー同士のコラボレーションが可能でした。しかもユーザー数を拡大させる意向だったのか、無料という太っ腹。
僕はファイルでの投稿が可能となったのを機会に参加し、YouTubeに上げて来た音源を元にコラボを楽しんでおりました。
ところが、今年2020年の4月末を持って、サービスが終了してしまったのです。
理由は説明されていませんが、僕はコロナ禍の間接的な影響なのでは? と思っています。まぁ、あくまでも推測ですが。
ただ、「再開の際にお知らせをもらいたい人はメールの登録を」という受付もしていたので、サービス再開の意思はあるようです。でも何時になるか分からないし、保証もないし。
ということで、サービス終了がアナウンスされて以降、ユーザー内で、「どうしよう?」と避難所や、新たな場を模索する動きがみられました。もともとライブを指向する人は、オンラインはメインの場とは考えていなかったと思いますが、でも音楽ライブはしばらく困難な状況が続いていますし。
nanaに行く者、海外の同様なサービスを試す者。
僕としても、ささやかでもコラボの場を維持したいと思いました。
そして、これまでYouTubeに多数の投稿をしてきた感覚からすれば・・・
「やる気になれば、手作りでコラボの場は作れるのでは?」
と、無謀にも思ってしまったのです。
何故かと言えば、多くの人はiPhoneやiPadのJam Studioアプリに向かって歌ったり演奏したりして直接録音するんですが、僕の場合・・・
1)Cubaseで製作したプロジェクトからマルチトラックでミックスダウンを行う
2)書き出したファイル群をiTunesでiPadに転送
3)Jam Studioアプリを立ち上げてファイルを流し込み
4)音量バランスなどを確認して投稿
という手順を踏んでいたので、Jam StudioアプリをiOS版GarageBandに、投稿先をYouTubeに変えればきっと出来るはず。Jam Studioとやることはあまり変わらないのでは? と思ったし、もともとYouTubeへの投稿に心理的ハードルはありませんでしたし。
コラボする側も、1トラック増やして歌ったり演奏を追加するだけで、やり取りにMIDIは使いません。そもそもJam Studioがそういうものなので。
GarageBandプロジェクトをコラボ相手に渡すというアナログ的な手間はあるものの、やる気があれば、そのあたりの障壁は何とかなるものです。
あ、もう一つありましたね。YouTubeはビデオのコミュニティなので、映像をなんとかしなければいけません。
YouTubeでのコラボ動画というと、有名ミュージシャンが画面をマルチ分割して歌ったり演奏したりしてるやつを想像してしまいますが、あれって相当手間がかかっているのではないかと思います。精密な台本とああいうヤツ専門の映像制作業者がついて初めてできるんじゃないかなぁ?
そういうのは日常的に出来るもんじゃないです。
でもね、最低限で良いなら、これもなんとかなるものです。
著作権的に問題ない写真が1枚あれば、それを固定静止画映像にして作ったオーディオと合体して動画化する無料ツールがあるんです。これだとものの5分でオーディオ→動画の変換が可能。動画化の障壁は無くなりました。
ということで、Jam Studioでよくコラボしていたyukaさん(Vocal)とy-bassさん(Bass弾き)に声をかけ、手順を試行錯誤しながらマニュアル化すること1か月、5月末にコラボチャンネル「ジャムスペース」が密かにオープンしました。
で、オープンから1か月。
当初、Jam Studioでよくやっていたユーミンの曲などを再現や、少し前にやっていたキリンジの音源にBassと歌を入れてもらっていましたが、最近はyukaさんのリクエスト曲を手掛けていて、僕が自身のチャンネルに上げる前に歌ってもらっています。
また、新たなメンバーも加入しました。
というわけで、この先どうなっていくのかよくわかりませんが、コラボチャンネル「ジャムスペース」をよろしくお願いします。
興味のある方は僕のTwitter DM(@HiiragiShijima)までお問合せ下さい。