21世紀Focus4曲目。2002年のアルバムFocus 8より

遡って2002年。Focus再始動時の曲です。

ピアノ中心+リードギターの曲ですが、特徴的なのはピアノとベースでずっと同じ音が12ビートを刻んでいるという事。

曲のアクセントにティンパニらしき音が聴こえます。

これまでやった3曲に比べればまだ甘口ですが、それでも複雑なハーモニーです。

最初に出て来るメロディはディミニッシュコードを半音ずつ下げていく展開で出来ていますが、実はこれ、曲のクライマックスにもう一度出てきます。そこのチラ見せですね。

曲のメインに入ると、親しみやすい4小節のメロディとなりますが、これはこの後何回も出てきます。この4小節で想起される展開が、思いつく限り続いていくという仕掛けですね。

考えてみると、Focusナンバーの曲は、AメロBメロサビといった単純な構成ではなく、色々な展開が脈絡もなく続いて行きます。

似たようなモチーフは使いつつ、でも調を変え、ハーモニーを変え、華麗に変奏が続いていくというやり方。思いっきりクラシックの手法なのかな。なのでコピー作業は困難を極めるわけです。

それでも、イントロのメロディに戻ってくるエンディングは怒涛の展開で、一気に攻めて盛り上げてジャーンと終わります。

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