Duke B面、順番から言えばAlone Tonightなのですが、Cul-de-Sacからやります。
邦題「窮地」

実を言うと、1曲飛ばすつもりでした・・・が、思い直して鋭意制作中。ちょいとお待ちを。

さて、なにやら聞きなれない言葉のタイトルですが、Bottom of Bagのフランス語から来ている慣用語だそうで、もともとの意味は「袋小路」転じて窮地という事だそうで。

歌劇調にヴァース(歌の本題の前につく語りのような部分)がついてます。ドラマチックですね。その後淡々と歌が続きますが、小節No.21で一気に盛り上がります。ジェネシスの後期のアルバム、聞き流してしまっていちいち曲とか覚えてないやという人でも、ここのメロディは何故か印象に残ります。

ん、ティンパニまで入って盛り上がってる。アルバムのクライマックスなのか? と思いきや、B面6曲中3曲目。まだ先がありますね。なんでこの位置にこの曲入れたんだろと思うような配置なのです。

それと、ごく普通にやってますが、結構な変拍子なのです。
次第にポップになっていくジェネシスですが、プログレバンドであることを確認させてくれる1曲ですね。

ギター、入ってはいるのですが、ずっとじゃぁない。歌の合間のほんの一瞬と最後のほうだけ。改めて、キーボード主体のバンドになったと思わせられます。

小節No.104からは間奏、その後のCメロはNo.112から131まで。ドラム、ベース、ピアノだけで進みます。本当にピアノだけかいな? フェイザーとか深めにかかってるし、フィルのボーカルが力強いので一気に進んでしまいますが、まぁ本当によくやるわ。最終部に爆発するための上り坂というべきか。

No.162からがエンディング。久々にフェードアウトじゃなくて、エンディングらしいエンディング。古くはジャイアントフォグウィード、エピング森の戦いやロベリー・アサルト・バッテリーにも肉迫する気持ちいい終わり方です。