スティービー・ワンダー、1973年のヒット曲、

「トーキングブック」の締めくくりです。アルバム発表の翌年、迷信の後にシングルカットされました。邦題は短く「サンシャイン」。アルバムでは1曲目に入っています。

アルバムトップの曲なのに、スティービー・ワンダーはなかなか出てきません。歌い出し8小節は、ゲストの男性ボーカルが歌って、次の8小節はゲストの女性ボーカル。恋する2人が見つめ合うように歌い、当のスティービー・ワンダーはその後ナレーターのような立場で歌うのです。

最初にラジオで聴いていた頃、そういうからくりが分からなくて、歌い出しの男性をスティービーだと思っていました。スティービーの声に慣れ親しんだ後で聴くと声質が全然違うので分かるのですが・・・罪な話。

シングルカットと言いましたが、この曲、アルバムとシングルではミキシングが違います。シングルバージョンではブラスが入ってるんです。このバージョンはその後1982年に出たベスト盤「ミュージックエイリアム」で聴くことが出来ます。

僕はあまりベスト盤とかは買わないのですが、「ミュージックエイリアム」は新曲が4曲とスーパーウーマンが入っていたので買ってしまったのでした。

で、今回はブラスなしで打ち込んでみました。

オープニングは何やら不思議な響き。全音の音程のみで構成されるホールトーンスケールというやつですね。この曲で知ったんだと思います。

で、ですね、この曲のキモはそこではなくて、歌の4小節目の響き。

キーはBで、
B- F#7-D#m7-FonG#-C#m7-EonF#-B- C#m7/EonF#
(見事に黒鍵だらけです。まぁ曲の最後は半音上がってCになるのだが・・・)

このFonG#、FonG#というより分数コードでG#の上にFを書くような使い方。アッパー・ストラクチャー・トライアドというやつですね。
普通ならG#7あたりを使いそうな部分なんですが、その上のテンション9-11-13、さらにその上の15-17とでも言いたくなるように重ねると、13-15-17がFのコードになってる、っていう事でよいのかな? で、7-9-11は弾かないで高い音でFコードを弾いちゃう。

う～ん、自信ありません。
でもお洒落な響きですね～。

ギターでボーカル部分を弾くの、まだまだこなれていないのですが、なんか、力の入れ方と抜き方がキモではないかと思ったりしています。全部ピッキングするとかなりダサくなるのです。どこでピッキングしてどこで指板を滑らせるか、やり方で歌になるかならないかが決まります。

なかなか難しいですが。

という事で、歌いたい方はカラオケバージョンをどうぞ。