キャメル、スノーグースの山場のパートです。

前回から少し空いてしまいました。今回は10分超えです。

こういう曲が連続しているアルバムはどこで切るのか悩ましいですが、今回の3曲は3曲で1曲みたいなものなので、長いけどこうなりました。

ここのストーリーは、「主人公ラヤダーが、戦争で敵に足止めされた味方を救うためヨットで海に向かい、死んでしまう」というもの。

・Preparation
これも前曲からつながっているのですが、無理やり切ってしまいました。

最初は穏やかな曲調ですが、途中から暗雲立ち込める雰囲気になります。
タイトルが「準備」ですから、戦地に向かう準備という事でしょうか。5/4拍子の繰り返しフレーズに祈るような声が乗ります。

映画のワンシーンを思わせるような展開ですが、正直言ってちょっと長いですね。

延々繰り返される音、ギターとベルとピコピコシンセにトレモロを掛けて作っています。

・Dunkirk
日本語読みだとダンケルク。フランスの最北でドーバー海峡に面したイギリスに近い港町。
ウィキペディアによれば、
「第二次世界大戦初期、1940年にベルギー・フランス国境を突破したドイツ軍に押され、34万人の英仏軍がドイツ空軍の爆撃の中、英国に脱出したダンケルクの戦いで名高い。」となっていますので、このことでしょう。

リズムが行進曲風になり、戦場を思わせます。途中5拍子のブレイクを挟みながら、音を加え、次第に盛り上がっていきます。

最初はドラム、ベース、オルガン。ギターはボリューム奏法で静かに入ってきて、進軍を思わせるメロディを弾きます。
続いてホーンセクション、オルガンのアルペジオ。ホーンも高めのトランペットが加わって一層激しく。

後半12ビートになって、ベースの補強でクラヴィネットが入ります。ちょっと白雁要素があるわけですね。で、ギターは熱を帯びたスライドギターに。

実は今回初めてまともにスライドギターを弾きました。ここ、他の方法では表現できなかったから・・・。出来栄えは・・ムムム！

最後に5拍子のキメが入り、ジョワーンとなって終了。

・Epitaph
死んでしまったラヤダーへの鎮魂歌。Preparationと同じリフに乗せて、鎮魂の鐘が鳴ります。時折聴こえる変わった音はたぶんフレクサトーンっていうやつだと思います。

手持ちの音源だとそのまま使えるものがありませんでした。ベル系の音を急激にピッチベンドを掛けることで代用。また、ディレイも掛けてエコーを作っています。