アルバム、オリジナル・サウンド・トラックよりB面2曲目

さしてブログ等で取り上げられていないこの曲は、さしずめ隠れた名曲ということになるのでしょう。きれいだけど、もの悲しい曲。

Brand Newっていうのは真新しい、出来たばかりのという慣用句。だから、タイトルを意訳すれば、「ピッカピッカな朝」みたいな事なんでしょう。

一見爽やかそうに聴こえる曲ですが、通して聴くとそうでないことが分かります。なんか、人生の悲哀を感じる、あぁまた新しい日が来てしまった的な・・・

この曲もゴッドレイ＆クレーム組、どうも最近こっちばっかり選んじゃってるなぁ。

曲の良さもさることながら、コピーしてみると、やはりというか、サウンド的にとっても凝っていることが分かります。

ピアノですが、メインのアルペジオの2オクターブ上を重ね、深いリバーブとエコーを掛けて左の方に配置しています。これだけでキラキラ感が半端無い。加えてオブリガードを弾いてるピアノがあり、音域的にメインと重なるので別に配置し、そのピアノとユニゾンでシンセベースが鳴っています。

さらにピチカートが右に加わります。これの存在感がなかなかのもの。

歌に入ると、バックを担うのはおそらくギズモを使ったアコースティックギター。音程が取りにくいですが、なんとか。この実に機械的なトレモロが逆に味があるというか。

曲の中ごろから倦怠感を感じさせるギターが入っています。ワウがかかっていますが、音の強弱に反応するオートワウで対応。

曲の盛り上げに一役買っているのがティンパニです。そう言えば、パリの一夜でも入ってました。お気に入りなのかな?

終盤の歌詞は、日が落ちて気怠い一日が終わり、月の光に人心地つく、というような内容。良い夢が見れますように、と歌っているようですね。