Don’t Hang Upも収録されているアルバムHow Dare You!(びっくり電話)より、もう1曲。

コード進行がちょっと変わってますが、割と正当なポップソングです。歌詞にDr.Noとか出てくるのでどうやら007をモチーフにしているみたいですが、残念ながら僕は歌詞の意味するところはよく分かっていません。

曲の冒頭には飛行機の機内アナウンスに先立って聞こえる「ポン」という音、続いて2枚目のアルバムSheet Musicに入っているClockwork Creep(時計じかけのクリープ)がちっちゃく20秒ほど入っています。切りの悪いところでぶった切れてベースが入ってくるんですね。おそらく機内サービスのヘッドホンで音楽を楽しんでいる場面だと思います。(僕はこのベースから録音)
ちなみに10ccのこのオリジナルでは、ベース音の背景に風の音も入っています。シンセの音色もそれっぽくて、伴奏もテープ逆回転っぽくて、ジェット機で飛んでいる感満載です。

サウンドのベースはエレピですが、ギターの二重奏(時折三重奏)と、見事なハーモニー、そしてここぞというところで「ポン」が入ってきます。巧みなサウンド作りです。

中間部にアコースティックギターをかき鳴らす部分があります。僕はエレキで代用しているので少し勝手が違うのだと思いますが、漫然と弾いているとリズムがぼやけてしまいます。3連のリズムをくっきり出すのが結構大変でした。

ギターソロがあり、コーラスで場面転換。木管と弦が入り、別のメロディでドラマチックに歌が続きます。おそらく、スチュワード-グールドマン(ポップ組)が主導権を取って作った曲だと思います、やはり良質のメロディは健在。

きれいなメロディはいうまでもないですが、この曲の魅力は曲調が目まぐるしく変わるところかな。まさにドラマチック。

冒頭に聞こえるClockwork Creepですが、時限爆弾が爆発するまでのことを歌った歌だそうで、こちらもなかなかです。