ウィッシュボーン・アッシュの2枚目、Pilgrimage(巡礼の旅)より、Jail Baitです。

Pilgrimageよりと書きましたが、ライブアルバムLive Datesよりって書いたほうがよいかもしれませんね。この曲、ライブ版のほうが断然よいのです。

彼らはスタジオ録音でも、過度に多重録音らしきことはしていなく、4人で再現できる素直な音です。もともとツインリードギターというのが売りなので、キーボードを入れてしまうとそこがぼやけてしまうし、多重録音をやるならギター1人でもいいなじゃいかということになりますよね。
だから、ライブでも音数的にスタジオ録音版に遜色がないですし、基本的にブルースバンドですから、やはりライブで栄えるのです。

百眼の巨人アーガスの曲ももちろん好きですが、ちょっとメロディアスになり過ぎている感もあります。今回のJail Baitは彼等本来のブルースの真骨頂を見せてくれていて、そこが魅力的です。

ツインリードならではの見せ場が盛りだくさんです。

オープニング。1人でも弾けるフレーズですが2人で掛け合いのように弾くのです。もうココからライブアクトが始まってます。ワクワクします。

2人のギタリスト、フライングVのアンディ・パウエル(左側、Guitar1)とストラトキャスターのテッド・ターナー(右側、Guitar2)ですが、アンディ・パウエルのほうが若干リードが多いです。
歌の合いの手でスリリングなフレーズを弾いてます。

中間部でキメのギターのハモりがあります。全部チョーキングでハモってます。これきっと2人並んでドヤ顔でギター揺らしてるよね。楽しそう。

その後ギターバトルがありますが、テッドが先攻、アンディが後攻ですね。
ここのアンディの2回目8小節弾いて引き続きブルースの〆の4小節も弾きますが、この12小節がとってもたまらないのです。

その後、リズムブレイクがあって、再び歌へ。

エンディングもツインリードとベースも揃ってキメてくれます。こりゃライブで受けますよね。

おまけですが、彼等の使っていたギターアンプも印象的で、オレンジっていうイギリスのメーカーなんですね。直接は音聴いたこと無いけど、その名のとおりオレンジ色なのでかわいいのです。
きれいなギターの音に一役買っているのかな。