今回からWishbone Ashの5枚目、There’s The Rubをやってみます。

一番有名なアルバムArgusはプログレとして紹介されることがあるけど、僕は別にプログレバンドとは思っていません。ツインリードギターのブリティッシュロックのバンドです。

ですが、このアルバムからギターの一翼を担うテッド・ターナーが脱退し、新たにアメリカ人のローリー・ワイズフィールドが加入しています。この人、テクニックはおそらくテッド以上で、スティールギターやバンジョーなどもこなします。

前作のWishbone Fourの出来がイマイチだったということもあって、この5枚目のアルバムはかなり力が入っています。

で、オープニングのSilverShoesですが、最初に聴いたときは、何これという感じでした。おそらくペダルスチールとバンジョーの音にカントリー風味を感じてしまい。ブリティッシュ風味が薄れたように感じたからです。

ですが、聴き込んでくると、なかなかテクニカルで味のあるアルバムだと思えてきます。

そもそもWishbone Ashって、あまり凝ったコードワークはしません。ですが、ギターの織りなすアンサンブルは非常に面白いのです。その当時、バンドのコピーを「コードじゃかじゃか+リードギターソロ」と、単純にとらえていた僕としては、この曲には魅力を感じなかったのですが、今ちゃんとコピーしてみると、なかなか面白い作りだなぁと思うのであります。