今期シカゴ4曲目。Chicago II C面1曲目。

結構実験的な作品だと思います。邦題は「空想の色」

Fancyには「想像上の」という意味と「派手な」という意味があるようなんですが、これ、単に「極彩色」ってタイトルじゃないんですかね。どうもこの時代は考えすぎな傾向がある気がします。

でもそういう考えすぎを誘発するようなサウンドではありますね。

前半はブラスの咆哮をバックにしたゆっくりなリズム、ベースの入れ方で極彩色を感じます。そしてそれに続いてリズムチェンジし、一気に陽気なサウンドとなります。

ワウをかけたギターと奔放に跳ね回るフルート。別の色ではありますが、これまたカラフル。

前にも書いた気がしますが、アメリカのバンドでありながら、カラーがColourとイギリス式。これ、どういうニュアンスなんでしょうね。ちょっと伝統的な感じで気取ってみてるんでしょうか?

そして超絶ギターソロとドラムソロを経て、ラストはとっても実験的なサウンドとなります。一面にペンキでもぶちまけてる感じ。

ちなみに、このラスト部分、1970年代にAMラジオでやってたポップスベスト10のオープニングに使われてました。ここと、Make Me Smileの冒頭をつなげてジングル風にしたやつ。

シカゴと知らずにそれを聴いていて、後でChicagoIIのレコードを聴いたとき、あぁここをこうしてつなげたのねって気づき、すごい編集だなって思いました。