今期Herbie Hancock6曲目。これで最後にします。1980年のアルバムMr. Handsより。

1978年のSunlight以後、Feets, Don’t Fail Me Now、Monsterとボーカル路線が続きましたが、このアルバムはインストのみです。

どういう訳かというと、1973年～80年の未発表曲集という事らしい。なるほど、どおりで収録曲がバラエティに富んでいる訳です。

これ以降のアルバムもしばらく惰性で買ってはいたものの、結果的に自分好みの音はMr. Handsが最後でした。

Spiraling Prismはアルバム冒頭の曲ですが、いつ頃の録音なんでしょうね。他のアルバムで聴いた事のないサウンドです。

今回やってみて思ったのは、音色の作りがとても洗練されているということ。エレピ以外にストリング系、Pad系、ポリ音のバッキング系、リード系、減衰する音、木管のような音と実に多彩なのですが、みんなつなぎ目がないみたいに溶け合っていて、トラック分けと音色のエディットにかなり手間がかかりました。

リード系の音が人間くさく感情たっぷりに使われているのは言うまでもないのですが、ストリング系やPad系にポルタメントが施されていて、そのかかり具合が変化しているような気がします。

なんでこの手の路線をもっとやらなかったんだろうなぁ。

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ということで、ハービーハンコックシリーズは以上でオシマイ。
入院のブランクもあり、2か月もかけてしまいました。

この手のアーティストとして、チック・コリアも好きなんですが、こちらは作曲よりプレイヤーの比重が大きいため、僕としてはハードルが高く、まだ手を出せません。