前の記事を受けまして、さっそくオールドポップス1曲目です。
1969年。フィフス・ディメンションのAquarius、邦題「輝く星座」。

オールドなんて言っても。69年なんて、このブログで取り上げてるプログレと比較しても、そう年代は変わりませんね。ビートルズだったら解散寸前の頃だし。

フィフス・ディメンションはアメリカの女性2人男性3人の5人組黒人コーラスグループです。・・・というくらいしか知りません。ポップスはラジオのヒットチャート主体で聴いていたものなので、あくまで曲主体であって、アーティストそのものを追いかけることは少なかったと思います。一発屋さんも多かったですし。

この曲は、ロックミュージカル「ヘアー」の曲を取り上げたということだったと思います。だけど、この人たちがヘアーに出演していた訳ではないのですね。

シンガーソングライターという、作曲と歌手を兼ねる形態が有名になったのは70年以降のことなので、まだこの年は歌手、作詞作曲は分業が普通でした。だから歌い手の個性というより、やはり上手いから歌手だったということでしょう。

それはソングライターも同じこと。いい曲なんですよ。

ミュージカル「ヘアー」を見たことはありませんが、ヒッピー文化と反戦をテーマにしているというこの作品の存在は、当時子供だった僕にとっては、とてつもない大人の世界に見え、カッコいい憧れの対象でした。

さて、曲について。

鳴り響くトライアングル。不思議なメロディを奏でるフルート。不思議さを際立たせるトレモロストリングス。ここに、ベースとドラムがフェードイン。このイントロは何度聴いても鳥肌ものです。

女声からおごそかに入る歌、本当に夜空に吸い込まれるように謳い上げます。Aメロが終わると待ち構えていたように全員でのハモリが始まります。いや～、圧倒されますね。

この完璧なコーラス、どうしたものかと思い、試しにギターの5重奏とかやってみたのですが・・・。

う～ん、ダメだ。雰囲気が台無しだ。

今回ほど本気でボーカロイド購入を検討したことはありません。ボーカロイド購入サイトでこのコーラスに見合う製品はないものか真剣に探しました。

でも「コレだ」というようなものは見つけられませんでした。

ということで、手持ちの音源から2種類のコーラス系音色を混ぜて使い、妥協しています。やはり本当の人の声はそうやすやすと代替できないのです。

そして、カラオケバージョンをどうしたものか?

これも悩みました。メインのメロディーというものは部分部分では存在するものの、メイン＋バックという単純構造ではありません。女声男声と移りますし。

やはり5人組コーラスで歌ってほしいなぁ。かなりハードル高いけど。

あ、そうだ。これ言っとかないと。

このフィフス・ディメンション版「輝く星座」は実は「輝く星座」ともう1曲「Let the Sunshine In」のメドレーなのです。「ヘアー」の最初の曲とラスト曲のメドレーという演出になっているんですね。

「Let the Sunshine In」は6小節コーラスが何回も続き、そこに男声ソロがアドリブ風に歌うものなんだけど、DTMでやるのは困難なので早々にフェードアウトしてしまいました。ご了承ください。

というわけで、カラオケ版もどうぞ。