マジカル・ミステリー・ツアーB面4曲目

元々はシングルAll You Need is LoveのB面。また、アニメ映画「イエローサブマリン」でもちょっとだけ使われていました。ビートルズがペパーランドに到着して、金魚鉢みたいなのにフリーズされたSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandを発見する場面ですね。

僕がギターを、ただかき鳴らしていただけだった頃、この曲はコードが少なく単純だったので、つまらない曲としてあまり気に留めていなかったと思います。が、歳を重ねてくると、こういう曲が実に味わい深く感じてしまいます。

音楽をコード譜とメロディだけで認識してはいけないという良い見本です。

タンバリンが入ったドラム、ドラム以上に躍動感を感じるベース。
ハーモニクスから始まって、表情豊かに飛び跳ね、ルートに落ち着きます。

このベースがサウンドの柱になりますが、ピアノはそこに起点を置きながら、ペダル全開でガンガン鳴らしまくる感じです。途中、小節No.44-45のAメロバックでは、ボリューム奏法的なアタックをなくした使い方をしています。ミキシングで操作していると思われますが、だれのアイデアだったのでしょう?

ギターは抑えた弾き方なのですが、時々ブルージーなオカズが入るのが渋い。

そして何といってもこの曲の主役は「クラヴィオライン」というアナログシンセサイザーのご先祖様のような楽器。

モノフォニックなので、メチャクチャにかき回して弾いても単音しかならないというシロモノ。コピーしてみて分かったのですが、鳴っている音はすべて白鍵でした。

ジョンが弾いてるという事ですが、ひょっとすると肘ででも弾いてるんじゃなかろうか(笑)。

ぜんぶ白鍵という事は、ドレミファソラシドなんだけど、この曲はキーがGなので、Gのミクソリディアンスケールになっているのです。ちゃんと考えているのね。

これを以って、レノン・マッカートニー初のラーガ・ロックということらしいのですけど・・・(公式ライナー・ノーツ)。
じゃぁノルウェーの森は? あれはロックじゃないってことなのかな? まぁどうでも良いですが。

メチャクチャに弾いているのかどうかは定かではありませんが、コピー、すんごく時間かかってます。途中で何度も「適当でいいんじゃないか」という誘惑にかられましたが、じっと我慢して完コピしております。バカですねぇ。