セルジオ・メンデス8曲目。これで最後にします。

この曲、シンガーソングライターのジョニ・ミッチェルの1969年の作品です。なので、これまでやって来た曲より少し後、1970年のアルバムStillnessの収録となります。

当時ヒットチャートに上がっていたのをなんとなく覚えていて、とても印象に残っていたのでやってみました。

が、なんかこれまでやった曲と印象が違いますね。曲自体にブラジルへの所縁がない、ということもあるんですが、なんとも不思議な音使いをしています。

前回からしばらく時間がかかってしまったのも、そのせいです。

ジョニ・ミッチェルのオリジナルと聴き比べると、ちゃんとオリジナルのテイストが残っているので、この曲自身の魅力が多分にあるのだと思います。

キーはGで、使っているコードはG C Dと極めて単純な3コードなのですが、そのコード付けとは違う音使いがあるのですね。

イントロからして、なにやら複雑怪奇という感じですが、よくよく調べると、ピアノが出している音は、すべて白鍵ということに気づきます。

あ、こういうの前にもあったな。えーと、ビートルズのBaby You’re a Rich Manです。
キーがGで、最初のコードがGなんだけど、演奏されている音はすべて白鍵。

ということはG7のテイストなんですが、始まりのコードがセブンスということで、これはミクソリディアンモードの曲なんですな。

で、これはイントロ、アウトロ、それと各バースの最初のコードがそういう音みたいです。で、これは最初だけで、この後に続くCやDなどは普通の雰囲気に戻っています。