結束バンド、14曲目、最終回。主人公のキャラソンですが、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)のカバーです。
ぼっち・ざ・ろっくの作品中、唯一のカバー曲。作詞作曲はアジカンの後藤正文さん。
僕はアジカンって聴いたことはなかったわけで、後藤正文さんも、新聞にコラム書いてる人としか知らなかったです。
まぁ、結束バンドの4人がアジカンメンバーと苗字が同じ設定だったり、アニメの毎回のサブタイトルがアジカンの曲にちなんだものだったりするらしく、そもそも、このマンガの作者がアジカンのファンということですな。
で、結束バンドのほとんどの曲のボーカルは、喜多郁代(CV 長谷川育美)なわけで、例外的に3曲だけ、他のメンバーがリードボーカルをとっています。要するにキャラソン扱いですね。で、最終回のエンディングに主人公の後藤ひとり(CV 青山吉能)がこの曲を歌うという仕掛け。
このアニメの声優さんはなんか、4人とも歌がうまいです。選考基準にそういう条件でも入っていたんでしょうか。青山吉能さんは本来もっとうまいみたいなんですが、ぼっちちゃんのキャラ上、人見知りでおどおどした感じで仕方なく歌ってる風に歌ってます。
声優ってすごいな。
で、曲の感想。
Aメロ、ベースとギターが全く違うことやってます。コードに沿ってるのがベースで、ギターは装飾音的なフレーズを弾いてる感じ。サイドとリードとも同じフレーズですが、オクターブ違います。こういうのを無理にコード付けしてコード本に沿ったフォームで弾いてもサマになりません。
リズムはミディアムテンポの8ビートです。結束バンド流の190bpmの超速ビートと違い、ちょっと懐かしい感じもする感じ、特にサビは古いロックンロールなリズム。タイトルが「転がる岩」ですからね。
ということで、結束バンドすべての曲をやってきました。このアニメ、人物設定やストーリーの面白さもさることながら、音楽制作にも一流どころをそろえており、そこの手を抜かなかったのが非常に好感が持てます。曲の録音もオーケストラの付与もなく、そのままライブで演奏できる音だけにしたのもすごかったです(ただし、生でちゃんと演奏するのはかなりのテクニックを要しますが)。
僕のようにYouTubeにカバー曲を投稿すると、必ずと言っていいほど「著作権の申し立て」という警告が来ます(規定違反ではなく、他人の著作物が含まれているので100%の収益は得られないよ、というお断りみたいなもの)。ですが、このぼっちざろっくに関しては、これまでの13曲とも「著作権の申し立て」を受けませんでした。これはおそらく、アニメ制作サイドが格段の配慮をしているのではないかと思います。「弾いてみた」や「歌ってみた」をやりやすくしているのでしょう。
※14曲目の今回は「著作権の申し立て」が来ました。アジカンの曲だからですね。
アニメの放送は2022年末に終わっていて、空前のヒット作となりました。原作マンガはまだまだ続いており、アニメの続きを制作するストーリーは充分に残っています。明後日2023/04/23にライブイベントがあるそうで、そこでアニメの二期制作の発表があるのでは? との期待が高まっていますが、さて、どうなるんでしょうね。
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