今期Caravan 8回目、これで最後にします。1975年のアルバム「Cunning Stunts」のオープニング
これまで2か月近くCaravanをやってきて、同じバンドと言いながら、メンバーの変遷によって、サウンドは大きく変わっていくことに改めて気づきます。
この曲は作曲はデイブ・シンクレア、ボーカルがこのアルバムから加入のベーシストマイク・ウェッジウッドです。このボーカル、一番上手いのではないかなぁ。
リチャードソンはビオラを弾いていません。たぶんリードギターを弾いてます。
ピアノの響きとオクターブを行き来するベース。演奏の下地は3人で奏でられていますが、なんという豊かな響き。16ビートの3拍子(これ16ビートっていうのか?)、これが曲中ずっと続きます。コード進行はシンプルなようで、ピアノの巧みな細かい音使いによるニュアンスが絶妙だと思います。
これに乗るのがストリングス、コーラス、リードギター。
ギターは、ほぼ、メジャーペンタトニックですが、随所にチェンバロのような、あるいはサンタナのようなトリル風な装飾音があります。
ピアノだけで聴くと同じようなリフの繰り返しが多いですが、上によるストリングスによって違うコードに解釈される仕掛けになっています。Aメロとエンディング、違いますよね。
エンディングの隠し味としてチューブラベルが入っています。よくわからないのですが、BBCのライブ版で聴くとなにやら叩いているのが分かります。
イントロがフェードインしていますが、この曲、B面の大曲「The Dabsong Conshirtoe」の最後の最後にリプライズされてフェードアウトされることから、このアルバム全体を括弧でくくったような意味付けがなされているのでしょう。(アルバムの最後は1分ほどのオマケがありますけど)
ということで Caravan 結構やりましたが、今期、Nine Feet UndergroundもFor Rechardも見送ってしまいました。あれを完コピカバーでやる意味が見いだせなかったということなんですが、またその気になったら短縮版とかでやるかも、やらないかも?