今期Caravan 6回目は、1971年のアルバム「In The Land Of Grey And Pink」のタイトル曲。

アルバムとしては3枚目ですが、1stアルバムはレーベルが違うためか、Spotifyに登録されていません。2枚目の「If I Could Do It All Over Again, I’d Do It All Over You」が邦題で「キャラバン登場」なので、一般的には2枚目からが認知されているみたいです。

さて、「In The Land Of Grey And Pink」は最も人気の高いアルバムとされています。ここまでがオリジナルメンバーで、デイブ・シンクレアもリチャード・シンクレアもいます。アルバムジャケットのイラストも幻想的ですね。

アルバムのハイライトは、B面を占める22分の大作「Nine Feet Underground」です。無謀にもこの曲をやってみようと思っていたのですが、オルガンのインプロビゼーションの要素が大きすぎ、現時点では完コピの意味合いが感じられなかったので見送りました。

で、タイトル曲。

この曲とアルバム1曲目の「Golf Girl」、とっても良く似てます。最初聴いた時、同じ曲なんじゃないかと思ったくらい。リズムが同じだからですかね。これもどっちにするか迷いましたが、なんとなくタイトル曲に決めました。

後のアルバムの曲に比べると、オーケストラの要素もないし、非常にシンプル。そして、アコースティック。構成もイントロ+本編バースの繰り返し+イントロと同じアウトロ、これだけ。転調はありますが、使っているコードは実にシンプル。

4小節的進行ではないところと、リズムが個性的。でもまぁ、ギターに関していえば、2拍4拍にジャ、ジャ、っと入れてます。1巡の最後だけちょっとアクセントがずれる所があってフックになってます。

歌はメインの作曲者であるリチャード・シンクレア。さっきのフックの所で舌を回してレロレロレロレロってやっている所があります。この人の得意技なのか、後のハットフィールドでもやってますね。(カンタベリーの)オルガンもそれに合わせるようにオクターブで連打してます。