今期Caravan 4回目は、「夜ごと太る女のために」のラストを飾るメドレー。

約10分のインスト曲です。正式なタイトルは、
L’Auberge Du Sanglier/A Hunting We Shall Go/Pengola/Backwards/Hunting We Shall Go(reprise)
と言います。が、中核をなす曲はA Hunting We Shall Goなので、そのメドレーと表記しました。

1曲目は前奏的な位置づけで、アコースティックギターに2テイクのビオラが絡む小曲。なんというか、ほぼフリーテンポな曲なので、こういうの打ち込みだと苦労しますね。

2曲目が「狩りに行こう」という曲。英語圏にA Hunting We Will Goという童謡がありますが、なんか関係あるのかな? ないかな。
爆発音と共に始まるこの曲、10/8+9/8のリズムがずっと続く曲です。ビオラが左右2テイク、右のギターはレスリースピーカーを通した音。左はクランチ/ディストーションです。で、鍵盤は何をやってるのかよくわからないんですが、ギターだけだと複雑なハーモニーが出せないので、おそらく縁の下の力持ち的になにかやっていると思います。

終盤でリズムが6/8+6/8+8/8+6/8に変わり、

静かになってオーケストラが主体になっているのがBackwardsです。この曲はソフトマシーンのThirdのSlightly All The Timeという曲の後半に出て来る主題と同様です。やはりカンタベリーシーンのつながりってこういう所にあるのですね。

あれ? ってことはPengolaってどこの部分を指しているのだろう? どうもよく分からんですね。

Backwardsですが、本当にオーケストラの曲です。8小節のコード展開の繰り返しなのですが、見事なオーケストラで聴かせてしまってます。

1周目。ピアノによるモチーフの提示
2周目。フルートが控えめに色を添えます
3周目。リズム隊が入ります。主体はクラリネット
4周目。ちょっと異質なシンセが入ってきてます。後半から弦が来ます。
5周目。左右にブラスが加わり大音量に。シンセが奔放に動き回ります。
6周目。5周目の続き
7周目。弦がよりはっきりと主題を。
8周目。再びシンセが暴れます。後半クラリネットがちょっと聴こえます。
9周目。左側のホーンの代わりに低音弦が頑張ります。
10周目。左のホーンが戻り、全体での3連リズムで最後を盛り上げます。

と、なかなかのものですが、全体を通じてベースも頑張ってます。ずっとベースソロが続いているようでもあります。

ギターの音が全く感じられないんですが、何してるんだろう。お休みですかね?

最後に再びA Hunting We Shall Goに戻ってきます。同じようですが、調が変わっています。最後にまた爆発音で終了。

久々の大曲でした。