今期ユーミン第3回目は1999年末のアルバム「Frozen Roses」より、「恋は死んでしまった」

何か聞いた事のあるタイトルだなと思ったら、DA・DI・DAに「もう愛は始まらない」という曲がありましたね。この手の話が歌になるってことでしょうか。

たくさんの楽器を駆使したアレンジを得意とするユーミン(正隆氏か)ですが、時々あるピュアなバンドサウンド。なのでやってみました。

エレキギターギンギンという印象だったのですが、ベースになっているのはアコギなんですね。エレキはメインとサブの2テイク。

キーボードの類は見当たりません。いや、きっとどこかで鳴ってるに違いないのですが、あったとしても隠し味。間奏に密かにPad系を使ってる気もしますが、はっきりとは聴こえません。

Aメロ、ブリッジのコード進行が地味目なので、ギターのもにゃもにゃしたニュアンスがマッチしていると思います。具体的にはSus4や9thあたりの音を開放弦として鳴らしてる感じ。

その分、サビに力が入ってます。半音で下がってくるバッキングギターのリフを活かし、コード付けをしてる仕掛けになってるんですね。

いつも工夫のある間奏ですが、今回も意表を突く転調で攻めています。あと、ここのギターソロもギターらしく2弦弾きや開放を活かした作りになってます。この辺りはプレイヤーに任されてると思うので、スタジオミュージシャンの力量が出ますね。