今期Herbie Hancock4曲目。1976年のアルバムSecretsより。

この曲、ハービー・ハンコックというより、リー・リトナーのダイレクトカッティングのアルバムタイトルで、そして一時期の彼のバンド名にもなっていたので、そっちのほうが有名なのではないでしょうか。

ハンコックさんとしては1975年のMan-Childでバンドにギタリストを迎え、Hang Up Your Hang Upsを発表しています。あぁ、ギターってこういう使い方があるのね、ということを知らしめ、ファンク/フュージョンのスタンダードを作り上げた感じがあります。

Secretsにも、その延長としてDoin’ It、Spiderなどが録音されていますが、個人的には今回のGentle Thoughtsのほうが好きですね。

繰り返しが多く、ずっと同じようなことをやっているようにも感じるんですが、リズムとグルーヴを感じろと言ったところじゃないのかな。

リー・リトナーのバージョンはもちろんギターソロがあるんですが、本家の方はありません。でも、ギターが入っていないと成立しないサウンドなんですけどね。

ちなみに、リー・リトナーのバンドは大御所デイブ・グルーシンともう一人パトリース・ラッシェンというキーボーディストがいたのだけど、彼女のプレイスタイルは非常にハンコックに似ています。だいぶ研究したんだろうなぁ、と思いながら聴いてました。