Hall & Oates 5回目。
1984年のアルバム、Big Bam Boomより。Hall & Oatesの最後のNo.1ヒット

たぶん、1984～85年の安比スキー場でずーっと流れていた曲の1つです。

アルバムのオープニングのDance on Your Kneesは、曲というよりアルバム全体のオープニングの景気づけの演奏で、1:25しかありません。というか、1曲目ははっきり言ってOut of Touchの長いイントロ的位置づけですね。

ドラムがずっと変化なしなのは相変わらずとして、この曲の演奏はギター以外全部機械的。いや、本当に打ち込みかも。

ベースはシンセ系で2つ。細かく刻むのとバーンっと伸ばす太めのヤツ。これにポリシンセが乗ってくるのですが、ベースとシンセの音色を補完するようにピアノをかぶせています(真偽のほどはわかりませんが、そう聴こえます)。

そこを縫うようにきれいなベル系の音でサビのメロディを提示。これがそのままサビのバッキングにもなっています。

ギターはAメロ、Bメロでほとんどベースしかない音の隙間を埋めるように鳴らしています。シングルコイルで若干ゲインの上がった音。

演奏は機械的ですが、歌がソウルフルで人間臭い。サビは2人で歌ってるようですが、特にハモるというわけではなく、泥臭く雄叫びをあげてます。

最初のヒット、1976年のSara Smileはかなりクラシカルなソウルなんですが、年を追うごとにリズムは単純化、演奏は機械的にエグくなって行きます。これ以降、1988年に3位はあるものの、トップ10級のヒットには恵まれなくなっていきます。

僕が目撃していたのは最後の輝きだったんだな。