今期Stevie Wonder 6曲目。アルバムIn Square Circleより。

当初スルーの予定だったのですが、なぜか耳に残ってしまったのでやることにしました。たぶん、あまり話題にされていない曲でしょう。

スティービー・ワンダーという人は、ずーーっとキーボードを掻き回しながら、アドリブ的に出てきた無数のフレーズを、磨き上げて曲にしていく人だというのを何かで読んだことがあります。だから発表した曲の背後には、世に出なかった曲がごまんとあるのだとか・・

この曲は、そんなジャムってる雰囲気をどこか感じさせる曲です。トーキングブックの2曲目に入っているMaybe Your Babyなんかも同様の雰囲気を感じさせる曲かな。

そのまま何十分でも同じリフを繰り返していそうな。

でもそんなリフの中に違うメロディが挟み込まれていて、これが天才的にすごい感覚で洗練されており、この組み合わせで曲が成立しています。

僕の耳にずっと残っていたのは、人間ワザとは思えないベースのフレーズと、それに絡みつくリードシンセ。どちらもデジタルな音色なんですが、それでいてすごく人間臭いアナログなエモーションを感じる音です。

このベース、リアルタイムで弾いてるとは思えないけど、打ち込みでもないような気がします。実際に弾いたのをMIDIで記録したものをいくつかのバージョンから拾い集めていい感じに編集しているのではないかな?

リードシンセはピッチベンドのホイールを多用して表情をつけてますよね。ハーモニカ吹いてるのと似た雰囲気があります。

今回もポリシンセ系は3音色使いました。それぞれ若干似た音色なんだけど、微妙にちがうんですよねぇ。

ドラムとともに入っている電子音なパーカッション、結構凝っているので、音色づくりをもっと頑張るべきだったのでしょうが、このあたりは雲をつかむような作業になってしまいそうで、キリがないので妥協しています。