今期、ユーミン11曲目。1975年のシングル。

夏とは関係ないのでオマケの位置づけです。ガットギターを入手したので記念に録音してみました。

ご存じユーミンの初めて(なのかな?)のヒット曲。時期としてはアルバムCOBALT HOURの少し後。ボサノバ調(ボサノバではありませんが)で、ガットギターが特徴のサウンド。

ちなみに、ガットギターを弾いているのは細野晴臣さんです。たしかデビューアルバム「ひこうき雲」でも弾いてますね。

冒頭のダバダバコーラスはハイファイセットの山本潤子さん。赤い鳥で数々のヒットを出していましたから、当時としてはユーミンより格上だったのではないかと思います。同時期、ユーミンはハイファイセットに多くの曲を提供していたので、持ちつ持たれつな関係だったのでしょうね。

やってみて、やはりすごい曲、すごいアレンジだと思いました。

イントロからガットギターが活躍します。半音さがったり上がったり、味わい深いギターです。Aメロと8小節後のA’では同じメロディを使っていますが、コード付けが違い、起承転結での起と承になっています。

あと、作曲時なのか、アレンジなのかは不明ですが、「つなげてみるわ」で♭9thを使っています。これ、ベースに対して半音上でディミニッシュコードを鳴らすんですが、これをガットギターでやるととてもカッコいい。

エレキギターは少なくても2テイク入っています。Bメロのバックでオクターブで弾いてるのですが、オクターブのエフェクターを使っているのか、手でオクターブ奏法で弾いてるのか不明。その後で「戻って」のところで微妙なタイミングで「チャカポー」って鳴るようなフレーズが出てきます。これ、この曲で一番難しいところかなと思うんですが、かっこいいんだけど、なかなかうまくいきません。

ボサノバ風で、コンガが入ってます。Bメロではあまり目立ちませんが、トライアングルが入ってます。なんかオシャレなんですよね。

あと特徴的なのは、サビの盛り上がりの部分で聴こえるキラキラなエレピ。通常のエレピとは別トラックにしました。キラキラする所以は、付点8分音符のエコーをかけていること。所謂U2エコーってやつですが、こういう所につかっていたんだなぁ・・と。

山本潤子さんのコーラスは、入れませんでした。ボーカロイドではきっと味が出ないでしょう。歌い手さんに委ねます。