結束バンド、12曲目、前回に引き続き、12話の文化祭ライブで演奏された曲。
おそらく14曲中一番人気の曲です。
文化祭ライブでは、ぼっちちゃんのギターの1弦が切れ、2弦のチューニングも狂ってしまったというトラブルのなか、目の前に転がっていたワンカップの瓶を使ってボトルネック奏法を披露した曲。
なぜワンカップの瓶があったのかというと、応援に来ていた先輩バンドマンの廣井きくりさんが常に日本酒を飲んでいる酔っ払いという設定だからです。でもいつもは紙パックなのに、この時だけワンカップだったのは謎ですな。
この曲は歌詞も共感を呼びましたし、曲もノリがよく覚えやすいメロディです。結束バンドの他の曲はハイテンポの8ビートが多いのですが、この曲はミディアムテンポの16ビートです。いわゆるファンクビートですね。
ベースが恐ろしいほどかっこよいです。ここぞとばかりにスラップ炸裂してます。ベースの音色もいいですねぇ。僕のは打ち込みなので、ちょっとニュアンスがイマイチです。
この曲、Aメロ2つめが9小節あります。要するにBメロ前に余分な1小節がある感じなんですが、こういう所ってやっぱりプロの仕業という感じがします。
喜多ギターも切れの良いカッティングしてます。これ絶対初心者じゃムリ。「ぼっちざろっく！」は「けいおん！」に比べてかなりハイテクニックで、でも納得できるバックボーンがあるのですが、こと喜多ちゃんのギターだけは説明がつきません。特に歌2番のAメロは歌いながら弾くのは困難でしょう。
イントロの2小節目にキラーンとコーラスをかけたギターの音が入っています。曲中ここだけです。ミキシングも左側に定位しているので喜多ギターという位置づけなんでしょうが、この音色変化はライブでは困難、まぁ特殊音ですな。マイナス喜多バージョンでもオンにしてます。
次にぼっちちゃんギターですが・・・
全体的にみると、他の曲に比べてあまり歪ませないきれいな音を出しています。例外が、イントロ、2番前、アウトロのメロディで、オクターバーをかけ、さらにワウワウを踏んでいます。やっぱ、ファンクなんだよなぁ。
ギターソロの部分は前半は2テイクあって、前半はオクターブユニゾンですが、後半はハモっています。ここはアニメのライブとは違います。
と、なかなかすごいのですが、実はギターソロ部分より歌のバックでさりげなく弾いてるフレーズのほうが難しいことやってます。Bメロのバックのペンタトニックの上下するやつね。しかも1番と2番で違いますし。2番ではディレイも若干深めにかかっていて、とてもファンタスティックです。
あとは、ちょっとだけオクターバーかけてると思しき部分があるのだけど、これ、録音の際にリアルタイムでかけているのか、はたまた後からリアンプしてるのか。うーむ、演奏の難易度もさることながら、音色切り替えも多彩です。このアルバム、基本的にオケなどは入っていなくて、4人の演奏そのまんまなんですけど(一部例外はアリ)、音作りに関してはかなり練られています。
マイナスワンはこちら。