関ジャムJ-POP BEST 14曲目。20位、宇多田ヒカルのtraveling(2001年)です。

宇多田ヒカルのアルバムはFirst Loveがやはり一番のインパクトなのですが、このJ-POPランキングが2000年以降という縛りのため、この曲のエントリーとなっています。

当時、夫となった紀里谷和明氏が手掛けたミュージックビデオの印象が強いのですが、豪華絢爛、ピコピコなイメージがあり、Automaticとは違う傾向を感じました。

と言いつつも、今でいうEDM的なサウンドであり、バンドサウンドとは違う趣ゆえ、今回の録音は苦戦しています。一応こんなものかなとは思いますが、何か足らない気がしてなりません。

Wikipediaに拠れば、もともと「難しいコード展開が何パターンもあったりと要素が多すぎて宇多田曰く肥満状態」な曲だったそうですが、色々削ってシンプル化して完成させているそうです。

ベースが背骨になっているのですが、色んな楽器が複雑に絡み合い、単純にコードで表せないサウンドに仕上がっているのは色々試行錯誤の結果なのでしょう。特にギターの使い方は非常に斬新です。

ギターはバースの変わり目で短くフェードインしてきますが、同じようでいて、3パターンを使い分けています。

今回コーラスに久々にボーカロイドを使いましたが、日本語と英語が混在しており、ボーカロイドシステムの都合で部分的に歌い手が変わっていたりします。うーん、なかなかうまく行かないな。やはりこの人のコーラスワークには替えが効かないということか。