1977のヒット曲、宇宙のファンタジー(Fantasy)です。

Earth Wind & Fireは、ブラスも入った黒人の大所帯バンドで、R&B、ファンク、ソウルなどのジャンルに分類されていますが、僕はプログレの後に来たフュージョンムーブメントの一環として聴いていました。

歯切れの良いチョッパーベースやギターのカッティング。16ビートのノリは新鮮でした。当時、フュージョンギターブームの中心にいたリー・リトナーがゲッタウェイという曲をカバーしていたこともあり、Earth Wind & Fireを聴いてみたのかもしれません。

今回取り上げる「宇宙のファンタジー」は彼らの最盛期ともいうべき時期のもので、All ‘N’ All(太陽神)というアルバムに収録されています。少し後に出た「セプテンバー」と共に、彼らの代表的な曲です。

なんでこの曲を取り上げたかというと、切れの良いカッティングギターを演ってみたかったから・・ですかね。

ピアノのオープニングに引き続き、さっそくギターが出てきますが、さあ行くぞ～と入ってくるストリングスにはワクワクしますし、コンガもドラムを補強してます。
歌の前の部分のリズムは前の小節の最後にアクセントが付くタイプで、画面でお分かりのとおり、小節線と各イベントが8分音符分ずれます。

今回最も頑張ってしまったのが一瞬だけでてくるハープです。このハープだけで、もう宇宙をぶっ飛んでいる疾走感たっぷりです。
また、アクセント的に第2のベースが入っているのですが、これが結構カッコ良い。なかなか凝ってますよね。

意外だったのが、ドラムなんですが、シンプルに2拍に1回たたいているだけなんです。なのでノリを作っているのはベースとギターなんです。

Earth Wind & Fireはボーカルも充実していて、フィリップ・ベイリーのハイトーンファルセットとモーリス・ホワイトの力強いボーカルとコーラスワークがすばらしいのです。
今回、ハーモニー部分の打ち込みも試みましたが、うまく雰囲気を出せなかったので、ばっさりカット。

人の声はやはり難しいよね。