今回の選曲はプログレでもカラオケでもありませんが、ビートルズ関係の曲です。番外編ということで。

ビートルズの映画はマジカル・ミステリー・ツアーを含めると4本ありますが、僕はイエローサブマリンが一番好きです。

イギリスでも公開は1968年、日本での公開は69年だそうです。70年代初頭、まだ2番館や3番館で思い出したように公開されることがあって、4つ年上の兄と見に行ったのですが、サイケデリックを絵に描いたような(絵だけど)アニメにはすごく魅せられました。
ペパーランドという海の底にあるという架空の国には色とりどりの花や「YES」「LOVE」などの文字がそこかしこにおいてあったり、敵のモンスターも愛嬌があって可愛かったです。また、ペパーランドへたどり着くまでの道のりも綺麗で、ずっと見蕩れていました。

この独特の世界観を作っていたのが全編に流れるジョージマーチンのオーケストラで、イエローサブマリンのアルバムに関しては、A面のビートルズの曲よりももっぱらB面のオーケストラのほうを良く聞いていました。

DTMでクラシックのオーケストラをやるのは昔から定番ですが、クラシックの場合は譜面がありますから、手間は大変でしょうけど、手に入れて打ち込めば出来てしまうと思います。なので、今回は耳コピでオーケストラサウンドに挑戦してみました。

音色としては、ストリングセクション、それとは別に弦楽カルテット、ベース代わりにコントラバスのピチカート、ホルン、オーボエ等の木管セクション、ハープ、ピアノ、ビブラフォン、ギター、ティンパニです。だいぶ荒っぽい楽器分けですが、まぁなんとかそれっぽく聞こえます。

やってみて、ロックバンドとハーモニー付けがずいぶん違うという感じなのです。小節No.13からの木管や小節No.20のカルテットのハモり方はオーケストラならではのものかなと思いますし、ハープとティンパニがここぞという所で効果的に使われています。
それと、フェルマータしたり、終わりに向かってテンポを微妙に調節しながら盛り上がって行くのがいいですね。