今回からまたキリンジを取り上げます。

この間まで、変則的に、結束バンドと他を交互にやっていましたが、これが自分としては意外に調子が良かったので、続けてみようかと思います。

どういうことかというと、1つのバンドや曲に集中していると、煮詰まってくるというか、気分的に調子が悪くなってくるんですよね。違うタイプのバンドを並行してやってると、相互に気分転換になるみたいです。

ということで、キリンジ。最初、ラジオで流れた「千年紀末に降る雪は」に出会って感激して始めたわけです。その後「エイリアンズ」のリバイバル人気みたいなものがありまして、僕のコンテンツとしては、結構再生数の高いものになっています。

まぁマニアックなアーティストで、ミュージシャンズミュージシャンみたいな側面もありますね。

兄弟のプロジェクト→6人編成バンド→堀込高樹ソロプロジェクトと形態の変遷がありましたが、高い音楽性は一貫したものがありますし、なによりやっていて楽しいです。

ということで、今期1曲目は1998年のメジャーデビューシングル、そして1stアルバム
「ペイパードライヴァーズミュージック」収録の双子座グラフィティ。

デビューという気負いもあると思いますが、力が入ってますね。楽器編成としては、ドラム、ベース、ギター、エレピはありますが、目立っているのはクラヴィネットとブラスセクション。プロデューサーの冨田恵一さんの意向と思われるサウンドの方向性で、所謂ギター中心のライブバンドではないことがわかります。

コード進行とかは結構凝っていますが、弟・泰行さんの曲なので、兄・高樹さんほどマニアックではありません。短い間奏はあるものの、ギターソロ的な部分はなく、歌中心のポップスとしてまとまっています。難を言えば、ずっと同じ調子が続いていて、メリハリに欠ける気がしないでもありません。中間に1回だけ出てくるCメロがロックンロール調で、ここだけが少し違う感じがするかな?