今期 Emerson, Lake and Palmer 3曲目。Tarkusより。

アルバム「タルカス」でまだやっていなかった曲です。

僕にとっては一番最初に聴いたEL&Pのアルバム。プログレ入門って感じです。A面のタルカスは圧巻ですが、このアルバム、B面も捨てがたい。(と言っても、最後の曲はお遊びなので無視ですが)

なんでやらなかったんだろう?

オルガンがメインだけど、シンセもかっこよく入ってます。短い曲ですが、ハードで、EL&Pの一番おいしいところが詰まってる。

まずはオルガンの音色ですね。程よくドライブがかかってる。ディープ・パープルのように歪ませるわけではなく、ハモンドのおいしい音がします。で、パーカッションを効かせて、それを活かすようにスタッカート気味に弾くスタイル。低音でグリッサンドした時のコロコロする音。もう最高。

それと、隠し味でピアノが入ってる気がします。真偽のほどはわかりませんが、なんかそんな音がします。

ずーっと以前に書きましたが、キース・エマーソンってオルガンでギターのチョーキングみたいな音が出せちゃう人。なんでそう感じるんでしょうね。主旋律に半音でぶつけたり、4度高い音を添えたりして不協和音を出しながら、でも全体が調和しています。やはり彼なりの理屈に沿っているという感じ。

この曲、後半のオルガンプレイでの不協音はまさにそういう音。

次にモーグ。こんなに魅力的に使える人は他にいないでしょうね。シンセだけになる部分がありますが、ハモリが独特です。左右に2声ずつ、4声のハーモニーです。

その後にオルガンとのミックス。

エマーソンって何年か後でポリムーグを使うようになってオルガンの頻度が下がってきますが、やっぱり基本はオルガンじゃないですかねぇ。そのほうがロックな感じで僕は好みです。