ジェネシス、Selling England by the PoundのB面の1曲目です。

この曲、ギャングの抗争を描いたものだそうです。日本人には言葉のハンディがありとっつきにくいです。僕も最初はメロディが頭に入ってこないわ曲は長いわで飛ばして聴いていたこともありましたが、なじんでくると味のある曲だと思うようになりました。

ライブではガブリエルさんの演劇的パフォーマンスもあり、なんかミュージカルの伴奏みたいなんですよね。とてもジェネシスらしい曲だと思います。

最初は行進を思わせるリズムから始まります。ベースが5度の和音を弾き、メロトロンのフルート音が舞台設定を奏でます。
歌のバックはいつものようにオルガン。歪ませたギターの音がかすかに聞こえます。ギターは完全に裏方ですが、結構いろいろ工夫して弾いています。小節No.52からのところは、ワウワウをきつめにかけて、効果音風にグワって慣らします。その後、シンセのバックではマンドリン風に高い音をコロコロと。
歌2番ではエコーを効かせた音。

オープニングのフルートが再現すると、曲調が変わります。
No.131からは、ほとんど台詞を喋るように歌っているので、メロディがはっきりしませんが、これぞハケット節のギターアルペジオが聴けますね。シンセが重低音を鳴らすところも、いい感じです。

ピアノに導かれ、曲調が最初に戻りますが、No.205あたり、新たなバッキングメロディが入っていて楽しいです。

いったんドラムレスになり、シンセのアルペジオの後、ドラマチックな展開を迎えます。最後はギターが頑張ります。なんかミュージカルの最後でも見ているみたいです。非常にドラマチックなのですが、リズムを取るのが大変でした。