眩惑のブロードウェイ、Side.2が続きます。

この2枚組アルバム、曲がほぼ切れ目なしにつながっているので、今回の録音の切れ目もいろいろ考えてしまいます。基本的には曲のタイトル毎ですが、明らかにつながってる曲もありますし。

本日のもその1つ。Hairless HeartとCounting Out Timeは完全につながっている作品です。

それともう1つ。アルバム最初のインストルメンタルの曲です。この先、いくつかインスト曲が出てきます。おそらく舞台の場面転換や、ピーターガブリエルのお色直し時間用と思われます。

でもBroadway Melody of 1974の前半や、In the Cageの本編の後の曲の断片など、タイトルはついていないけど、インスト小品というべきパートは他にもあります。

いろいろとドラマチックな作品だと思います。

Hairless Heartはマンドリンのようなトレモロのギターをバックにアコースティックギターの主題が奏でられ、続いてエレキギターで演奏されます。

ベースが通常最も低い音のEより低い音を鳴らしてます。いろんなところで低い音が出てくるので5弦以上のベース使っているのだと思います(足鍵盤の可能性もありますが・・)
。

バッキングはメロトロンとオルガンを混ぜたような音色。両方弾いて重ねてるのかな。

この哀愁を帯びた演奏から続き、しかし表情は一変してCounting Out Timeになだれ込みます。

この曲は音色に惑わされてしまいました。最初歌のバックに聴こえるシャラシャラとしたのをギターだと思い、録音しました。で、間奏でカズーみたいな調子っ外れっぽい音が何だかよくわからなくて、Youtubeでライブ映像を探してみたんですね。

そのソロの所で、スティーブハケットがアップに! でもよくわかんない。
でも他の事に気づいてしまいました。シャラシャラギターと思っていたバッキング、トニー・バンクスがハープシコード系で弾いていたんです。

う～ん、カズーみたいな音はエフェクトを深く掛けたギターのようです、消去法的に。恐るべし。ピッチが調子っ外れになる寸前までコーラスを深く掛けると割と近い音になりました。

何でもないような曲なんですが、コーラスワークがビートルズっぽくてきれいですね。でもBメロのダダーダダーダダーダダーのキメ部分は、やはりジェネシスっぽいな。ここだけでギターを都合4トラックも使ってしまいました。