1977年、Weather Report最大のヒットアルバムHeavy Weatherから。ジャコ・パストリアスのフレットレス・ベースが光る1曲です。

日本語の題名は「お前のしるし」、何でしょうね。きっと伊東ゆかりさんの「あなたが噛んだ小指が痛い」と同じような意味ですよ(あぁ、年代がバレてしまう)。

アルバムHeavy Weatherはあの有名なバードランドが入っているアルバムで、A Remark You Madeは2曲目です。1曲目と趣が変わって非常にゆったりした曲ですね。

最初聴いたとき、ベースの音をベースの音だって分からなくて、何このホヨーンって音は?って感じでした。後半の2コードのシンセアドリブの前のところのグリッサンドする所(小節No.112)が、フレットレス特有の響きで、バンド仲間と聴きながらみんなでのけぞって(笑)いました。

で、その後の2コード部分は、2つの弦をスライドさせながら弾いてます。いやぁこの浮遊感はすごいですね。

作曲したジョー・ザヴィヌルは、演奏面では脇役ですが、でもピアノとエレピとパッド系のシンセとリード系のシンセを使い分けてこの浮遊感を出しています。

ライブアルバム8:30での演奏を聴くと、さすがに指10本じゃ足りないので違うアレンジになってますが、エレピを中心にほんわかした感じが良いなぁ。

ウェザー・リポートって所謂マイルス・デイビスチルドレンですし、ジャンル的にはジャズなんでしょうけど、ジャズの人って多重録音で音を重ねたりするんでしょうか?

あぁ、だからそこがフュージョンたる所以かも知れませんね。ハンコックだってフュージョン・モードの時はたくさん音を重ねてますか。

さて、今回の録音に際してはウェイン・ショーターのサックスが小学唱歌にならないように、間の取り方やフレージングに気を使いました。
ベース共々、ピッチベンドの使い方がキモになります。
今までほとんど使っていなかったCubaseのノートエクスプレッションというものを活用しました。

それについてはまた後日に。