今期Caravan 3回目は、1975年のアルバム、「Cunning Stunts」より。

前にこのアルバムからThe Dabsong Conshirtoeをやったことがありますが、それは、唯一このアルバムがほぼリアルタイムで聴いていたものだから。

以前のCaravanに比べると、サウンドがずいぶん違う感じもします。が、改めて、年代を追いながらじっくり取り組んでみると、メンバー変遷と相まって納得できます。聴きやすい甘口のポップス風な仕上がりになっているアルバムだと思います。

B面はThe Dabsong Conshirtoeが占めているので、A面からなにかやってみようと思い、選曲したのですが、シングルカットされたStuck in a Holeよりもこっちの方が好きなので選んでいます。

オープニングのオーケストラは前の曲「Lover」のエンディングと途切れなく入っているので、メドレーでやるべきだったかもしれません。

Backstage Passというのは舞台の裏口の通行証のことで、コンサートなどのスタッフが出入りするために携帯するものですが、これと歌詞の関係がよくわかりません。メランコリックな曲なので、悲しいラブソングみたいに思いますが。

コードワークはシンプルなのですが、Aメロの最後の部分はぐっと来るものがありますね。メンバーに弦楽器奏者がいるということで、それが活かされているアレンジだと思います。

後半にはギターソロも聴かれます。前半はメロウなのですが、後半はコンガが入り、リズミカルになります。ここは結構な速弾きなのですが、ギターに向いてるフレーズなので勢いで通せます。スキャットとシンクロしていてノリノリ。ラストのAメロに戻る前の好対照な展開です。