今回から新たな企画を始めます。まずは趣旨説明から。

テレビ朝日が日曜夜に放送している「関ジャム 完全燃SHOW」という番組があります。
ジャニーズの関ジャニ∞と古田新太さんが出演している音楽を深掘りする番組ですが、2021年3月3日のゴールデンタイムに『関ジャムJ-POP20年史 プロが選ぶ最強の名曲ベスト30』と称する2時間番組を放送しました。

2000年から2020年のJ-POPからBEST30曲を選ぼうという企画ですが、よくある人気投票ではなく、J-POPの作り手、すなわちアーティスト、作詞作曲家、プロデューサーなど、いわばプロ48人の投票で選ぶランキングという点です。

対象が2000年以降に発表された曲ということで、往年の名曲は対象外となっており、結構鮮度の高いランキングになっています。

音楽系YouTuberの方も分析していましたが、アーティストではなく、曲を選ぶという所もユニークなところで、何曲もヒット作を出しているアーティストは、票が何曲かに分散し結果的に1曲も入らなかったりなど、ちょっと残念な点もありましたが、それでも忖度なしなおもしろい結果になっています。

僕がこれまでやって来た選曲は、今まで自分で聴いてきたアーティストをピックアップし、ヒットの有無にかかわらず片っ端からやっていくというものなので、仕事が忙しくなって以降はCDを買って音楽を聴くという事が少なくなってしまったため、J-POPというものに親しんでいません。

もちろん、テレビなどで強制的に耳に入ってくるものはありましたが、ヒット曲を常識的に知っているという程度なので、CDを買ってアルバムを通しで聴くこともなくこの歳になってしまいました。

なので、今回のこのランキングはなかなか捨てがたいデータだなと思いました。まぁ全部がヒット曲なので、一応は知っていますよ。でもこれまではぼーっと聴いていたにすぎません。

昨年、Spotifyのサブスクを始めたので、9割以上の曲は詳細に聴くことができます。これも僕のような人間にとってはありがたいことですね。

ということで、これからこれらの曲に向き合っていきたいと思います。

ですが、こればっかりずーっとやっている訳にもいかないので、
・数曲くらいずつ何期かに分けて
・ランキング順ではなく、順不同に

ということで行きたいと思います。

また、BEST30とは言いながら、番組では50位まで発表されていましたし、ランキング外だけど、とある選者が1位に選んだ曲なども紹介されていたので、そういうのもアリだし、逆に取り上げない曲もあると思います。

要するに、僕の好きにやりますよということです。

趣旨説明は以上。

で、1回目に選んだのは、普段の選曲から一番遠そうに見える曲で、インパクトを狙ってみました。ランキングは11位です。

AKB48ってCD≒握手券なので、どの曲が代表曲なのか分かりませんが、僕の体感的には一番のヒット曲な気がします。

発売は2013年夏。指原がセンターになって出た曲ですよね。それまでのAKB48はちょっとカッコつけていた曲調だったのに、ディスコ調で指原のイメージによく合っていたと思います。

今回コピーしてみて、なんやかんや言ってもプロの仕事はすごいなと感じる1曲です。1970年代終わりのディスコサウンドを思い出します。ベースがオクターブでドンタタドンタタあがって行く奴なんか、ドナサマーみたいと思いましたし、やはりオクターブで鳴ってるストリングスも、もろそれっぽい。

ギターはワウを効かせたコードバッキングと細かいリフを地味に弾いてるやつの2本。そこにブラス、バリトンサックスが入ってノリノリです。

歌ですが、バックコーラスもあるし、メインボーカルとのハモリもあるし、大人数の「フゥー」もあるし、これが大人数グループならではのやり方なんだろうな。

イントロはリフのギターと空弾きギターのアンサンブル、曲中あまり聴こえないエレピがここだけは目立ってます。ピロリンと入るストリングスがあってブラスにつながり、一気にディスコ調に。ここは秀逸。

終盤に間奏がありますが、大勢のダンスを俯瞰で撮るための時間、この展開も考えてるなぁ。

エンディングはちょっとモーニング娘。のラブマシーンみたいになります。そういえばラブマシーンは1999年なので対象外だったのですね。

全体の感想。これまで色々コピーしていたおかげでうまく行きました。よかった。