今回からまたユーミンやります。1曲目、1983年のアルバムREINCARNATIONより。

なんとなく年末になると演ってしまうユーミンです。
去年は紅雀～PEARL PIERCEまでだったのですが、今回はその続き、どこまでかは未定ですが、まぁ1980年代かな。

1983年は僕が就職した年で、これ以降ユーミンとは徐々に疎遠になって行きます。ですが、アルバムは半ば惰性で買い続けていました。映画、トレンディドラマやCMとのタイアップが多数で、アルバムを聴き込んではいないものの、なんとなく耳にしてはいたと思います。

REINCARNATIONとは、生まれ変わりという意味ですが、このアルバム、ジャケットが印象的でしたね。当時僕はこの手のデジタルICを使った電子工作やボードマイコン作りとかをやっていましたので、とてもウソっぽくて表面だけそれっぽく飾ったまがい物としか感じませんでした。

と、余計な一言。

ちなみに真ん中にある40ピンのLSIは富士通製のMB8868Aという型番。調べてみるとUniversal Asynchronous Receiver/Transmitterだそうです。あ、UARTか。

簡単にいうとマイコンの主役ICたるCPUではなく、CPUの周辺ICで、シリアル通信を行うものです。昔のパソコンにはRS-232Cという入出力端子がついていて、モデムをつなげてパソコン通信とかやっていたのですが、パソコンの中でRS-232C信号の入出力を担っていたのがUARTというICです。懐かしい。

と、また脱線しました。

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さて、今回の曲「心のまま」は、女性だけで太平洋を横断したヨット、Rib II世号を取り上げたラジオドキュメンタリーのための曲という事ですが、詳しい資料がないので僕は内容についてはよく分かっていません。

ですが、ヨットでの太平洋横断というキーワードを踏まえて聴けば、なんかそういう景色が見えてきます。

4拍子を刻むピアノにスピカート奏法のストリングスがスリリングな航海の様子を彷彿させますし、間奏のギターも荒波を思い浮かべさせます。そしてそれに続く歌の部分にある超高音のストリングスは、どこまでも高く澄み切った空の青さですかね。

正直に言えば、この曲を選んだのは、この曲のギターの演奏が好きだからです。
今剛さんか、松原正樹さんのどちらかだと思うのですが、曲ごとのクレジットがないので分からないのです。

曲のエンディングもギターソロなのですが、普通ならフェードアウトしそうなものですが、割と短時間でピタっと終わります。この終わる所の力強いビブラートが、もうね。