Camel、2曲目。I Can See Your House from Here(邦題リモートロマンス)より

昨年やったCamelシリーズではNudeからDraftedをやりましたが、リモートロマンスはその1枚前のアルバム。現メンバーであるベースのColin Bassが初参加したアルバムです。Nudeの後に一回抜けてまた再加入するんですが。

現キャメルの作風は1984年に活動を停止し、1991年に再稼働して出したDust and Dreams以降だと思うので、まだ古い方ってことになるのかも知れません。

このHymn to Herも哀愁をこめたメロディからか、往年の雰囲気が漂っていますが、アドリブを一切排除し、いくつかのパートをパッチワークのように組み合わせている様はBreathless収録のEchoesのようでもあります。

なんで1曲中に、こんなに色んなフレーズを盛り込んでしまうのだろうと思ってしまうほど多彩です。

小節No.45から、スタジオ録音では多数のギターのアンサンブルになっている部分。Hymn(讃美歌)という言葉のごとく・・な印象を受けます。でも教会オルガンではなくギターでやってます。

No.80からの部分は穏やかな感じ、生ギターを活かしています。ここはコーラスが重要で、やはり讃美歌らしさを感じる部分です。曲の終盤でもこのパートが再演されますが、オルガンが細かくアルペジオを刻んでいて、なかなかの聴きごたえになっています。

No.96からは変拍子で、曲の中核をなすアンサンブル。7+4拍子のパート、7拍子のパート、そして再び7+4拍子のパートと連なって行きます。真ん中の7拍子パートは圧巻のギター+シンセのアンサンブルで、基本3度ハモリですが、6度になったりオクターブになったり。かなりの速弾きなので、難易度も相当高いのですがYouTubeで聴いたライブ音源では完璧に演奏してますねぇ、すごい。(僕のはフェイクですから。)