今期10cc4曲目。1976年のアルバム How Dare You! より。

How Dare Youからは、これまでLazy Days、I’m Mandy Fly Me、Don’t Hang Upをやってきたんですが、B面のDon’t Hang Up以外の曲がちょっと手抜きな感想を持っていました。ですが、ライブでは、結構Art For Art’s Sakeやってるんですよね。なるほど、シングルで発売され、イギリスではそこそこヒットしたようなのですね。

ライブではギンギンにやってますが、スタジオバージョンはアコギが使われており、ちょっと違う雰囲気になっています。まぁ、この曲も毒を含んだサウンドで、コード進行云々よりは、リフで攻めていくロックです。そう、ロック。アコギサウンドなんだけど、完全にハードロックです。アコギとディストーションギターのユニゾンも結構かっこいい。

で、やってみると、通常構成以外にいろいろと。古臭いダサめなオルガン、オープニングには調子の外れた笛みたいな音、微妙にテンポのずれた木琴みたいな音、あと、I’m Mandyにも出てきた旅客機の機内アナウンスで使われる「ポーン」という音、サビやエンディングでベースに合わせた間抜けなシンセとか、スカスカかと思ったらいろいろ使っています。

なんか意識的にダサくしてる感じで、なかなかの頭脳プレイなんですよね。多分、アメリカでは受けないんだろうけど。