今回からシカゴ行きます。デビューアルバムより。

シカゴを取り上げるのは2017年1月以来。6年ぶりです。
とても経歴の長いバンドで、メンバーもだいぶ入れ替わってしまいましたが、今も現役です。

演奏する曲調も時代による変遷があり、デビッド・フォスターがプロデュースしてブラス色が薄れていた時代がありましたが、やっぱり僕はデビュー当時の青臭いころが好きです。

なんか、ユーミンの記事で「昔の曲ばっかり称賛するな」って書いたことと思いっきり矛盾してますね。でも、やはりシカゴはデビュー当時のエネルギーがすごかったとなぁ、と思わざるを得ません。あ、あくまで作曲についての話です。

で今年、僕はやり直しをするよ、って言いましたが、シカゴに関してはたぶんリテイク対象のものはありません。なんか相性がよいのかも。

さて、今期1曲目はデビューアルバムの2曲目です。1曲目「Introduction」は2014年にやってます。その続きです。

タイトルを直訳すと「今何時何分か、ということを本当に知っている人がいるのだろうか?」ということなんですが、それを「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」と訳したわけです。結構名訳あるいは迷訳ですよね。

その当時のシカゴは反戦などの政治的メッセージを歌っているバンドだったので、なんかそういう感じに訳されたのですが、歌詞全体を見てみると、そんなに仰々しい歌でもないようですが。

ちょっと考えすぎのフリーフォームなピアノ前奏があって(今回省いてしまいました)、ブラスが入ってのキャッチーで複雑なイントロ。その後に思いっきりアメリカっぽさを感じる歌が続きます。何曲か分のアイデアを惜しげもなく使っている贅沢さですねぇ。

この曲はピアノのロバート・ラム作ですが、ギターのテリー・キャスは何をしてるんでしょう? この曲に関して言うと、存在感が全くありません。

いや、たぶん弾いてはいるんでしょうけど、なくても何の違和感もありません。ということで、完全にギターレスにしてしまいました。やっぱ、ブラスロックってこういうのもありだったりします。