今期TOTO 4曲目、前回に続き Fahrenheitより。

前回のTill The Endの次に入っている曲です。特にヒット曲というわけでもないので知名度は低いと思いますが、アルバムで通して聴いている人なら耳に残ってるかも、という曲かな。

1986年なので、YAMAHA DX-7などのFM方式のシンセが全盛の頃で、そういう音色が多数使われています。

イントロに使われているリフ、最初はどこが小節の頭なのかわからない。ベースを頼りにカウントしてるとAメロになるとき、あれあれってなっちゃいます。

歌のバックのキーボードもたぶんFM系の音色だと思います。オルガンともピアノとも違うけど、バンドサウンドになじむ音。

間奏は短いながら、キーボード～ギターとつながります。

ギターはAメロで軽く合いの手を入れてますが、音は激しく歪んでます。サビのリフではバッキングを弾いてますが、これまた1拍ずれてるような面白い感じになってますね。

ブラス系の音、なかなかニュアンスが出せないんですが、全ノートしたからせりあがってくるような感じなんですよね。これ、ピッチベンドのホイールを使うのではなく、ピッチのエンベロープジェネレータで、ちょっと低いピッチから立ち上がるようにするとよいみたいです。小節No.104の音はそこを弄っています。

終盤はずっとリフの繰り返しですが、最後のほうにアームでしゃっくりさせたようなギター音が加わっています。なんかこれだけで雰囲気がでてます。