関ジャム平成ソングBEST、2回目。1999年 宇多田ヒカルのデビューアルバムタイトル曲。

宇多田ヒカルの曲は昨年の関ジャムJ-POPランキングではtravelingが入っていました、が、やっぱりこっちの方が上位になってしまうよね、ということ。

1999年ということで、2000年以降という前回の条件に叶わず、今回満を持してランクインしたという例の最たるもの。

宇多田ヒカルさんはAutomaticが堂々の1位になっています(このランキング、周知のものなので、ネタバレという訳ではないです)。が、僕個人としてはこっちの方が好みです。

彼女、J-POPのアルバムの売り上げ記録を塗り替え、鮮烈なるデビューを果たし、その後の活躍の後、しばしの音楽活動停止を経て2015年に活動再開。今に至ります。

最新作BADモードで、健在な所を見せている訳ですが、やはり昔とは違いますね。ちょっと前に聴いたのがEテレアニメ「不滅のあなたへ」の主題歌の「PINK BLOOD」なんですが、その後BADモードを聴いた時、あれ、なんか同じような節回しだなと思ってしまった。

なんというか言いづらいんですが、ここの所のこの人の曲、みんな似てないですか? Spotifyでアルバム「BADモード」を通して聴いてると、同じような曲ばかり並んでいるように聴こえてしまいます(あくまで個人的な意見ですよ)。

そうなんだけど、なんかそれがトータルアルバムみたいに聴こえてしまって・・・。一周回って逆に心地よいと感じてしまったり。まだあまり聴いていないので、何回も聴くとまた印象が変わるのかもしれませんけど。

歌が上手いと、それだけで曲自体が実態以上に素晴らしく聴こえてしまう傾向がある、と思ってるんです。

さて、話を戻して、First Love。

ピアノ中心のバラードなんですが、ストリングスのアレンジがとても凝っています。そして、バラードなんだけど、ドラムのリズムがヒップホップ。考えてみれば、彼女がヒップホップなテイストをJ-POPに持ち込んだ功績はとても大きいのかも知れません。

特徴的なのが、リムショット。最初は控えめな音なんですが、次第に大きなリバーブがかかっていきます。なんかこれで盛り上がっていってるんですね。

淡々と歌っているようなんですが、随所にソウルシンガーが良くやるようなコブシ回しが見られます。その頃、黒人シンガーがAutomaticをカバーして歌ってる動画を見たことがあるんですが、コブシを回しながら歌ってたんです。それを見て、宇多田ヒカルも同じように歌っていたことに気づき、改めて凄い事やってるんだなぁ、と感心したことがあります。

サウンド面でいうと、「想ってるんだろう」で声が伸びて、トレモロストリングスが入って盛り上がって、バンってサビに行くところがぞくっと来ますね。

終盤ではお約束で半音上がりますが、この後のコード付けがほんのちょっとだけ違います。より切なくなっているんですが、分かりますでしょうか?