リー・リトナー3回目。1978年のアルバムCaptain’s Journeyより。

珍しく歌ものです。その後シカゴに加入するビル・チャンプリンが歌ってます。ピアノを弾いてるのがデビッド・フォスターなので、そういうつながりでしょう。

Fly By Nightでドミソに「レ」のベースって書きました。この曲はリー・リトナー作ですが、そのコードよく使ってます。よっぽどトレンディだったのかいな。

そうでなくてもコード展開は複雑。僕には分析不能だけど、アドリブバックのリフはEm7-A7の2コードで安定です。そのアドリブからの中間部への展開が美しくて、何回も聴きたくなってしまいます。超高音のストリングスがb9のテンションを弾いてるのでそこが感動を呼んでしまうのでしょう。

ピアノとエレピで双璧のバックを作っていますが、サイドギターがいることも特筆すべきことかも知れません。表情をつけているのは主にストリングス。ギターのフレーズの切れ目を上手く埋めています。

演奏面ですごいのがスライドバーの使い方。スライドしていたりしていなかったり、頻繁にスイッチしているのです。僕が使ってるのはガラス製の長めのヤツなのですが、これだと(リアルタイムでは)こんな風に弾けません。おそらく指の根元にすっぽりハマる短めのヤツなんでしょうね。

終盤でリフをワイルドに弾いています。このあたり、意外にロック寄りです。そしてリフの合間にチャカポーって音を出しています。これってワウとの合わせ技なのかと思っていたけど、そんなことはないですね。僕が弾いてるのはセミアコじゃなくてソリッドだけど、フロントピックアップだと割と美味しい音がでます。