オランダのバンド、FocusのアルバムMoving Wavesより、Focus IIです。

フォーカスといえば、Thijs Van Leerのフルートとヤン・アッカーマンのギターがウリですが、さて、この名前の読み方が良く分からない。当時テイジス・ファン・レールとか呼んでいましたが、原音に近い表記は「テイス・ヴァン・レール」だそうです。
全アルバムをちゃんと聴いているわけではないのですが、71年発表の2枚目、Moving Wavesはわりとよく聴いていました。

フォーカスは、Hocus Pocus(悪魔の呪文)という曲でヨーデル風ボーカルを歌い、ヒットしたわけですが、このアルバムにはいい曲が揃っています。
フルートがすばらしいJanis、なんかお琴の春の海みたいな雰囲気のMoving Waves、B面全部を使った組曲Eruption。そして、ギターのメロディーが素敵なFocus IIです。

賛美歌風のオルガンから入り、ヤン・アッカーマンお得意のボリューム奏法でギターが入ります。
最初のメロディーは同じですが、4つの調で弾かれます。
いったん速くなってドラムソロが入り、6/8拍子に変わってBメロ。繰り返し、また6/8の違うメロディ。
オクターブ奏法で弾いて最終部へ。
最終部はゆっくりで、ハーモニクスを挟みながらじっくり歌い上げる感じ。

というように、まぁ次々といろんなスタイルが流れていきます。Focusとバンド名を冠しているので、それなりに自信作なのかな？

フォーカスはこの後、IIIを発表してSylviaという曲がヒット、続いてハンバーガーコンチェルトという力作を発表。その後に出たMother Focusがフュージョンっぽくなっちゃって「あらら」と思う人が多かったに違いないのですが、なぜか僕はこのMother Focusが好きなんですねぇ。そのうち何かやってみたいと思いますよ。