今期ユーミン9曲目。1979年のアルバム「悲しいほどお天気」より。

1970年代までさかのぼります。アルバム内で一番の人気曲で、かつてはコンサートのアンコールと言えば、この曲と決まっていました。

なんか脳天気な印象で、なんとなく敬遠していたのですが、実際やってみると印象が変わりました。

ユーミンの曲としては珍しく、ギター全開の曲です。ギターが活躍する曲で思いつくのが「恋人がサンタクロース」ですが、DESTINYも負けていません。

今回、ギターは都合5トラック使用しましたが、同時に鳴っていないところはトラックの使いまわしをしたので、おそらくテイクとしてはあと1つ2つ多いと思います。

ワウワウがかかったやつ、左右のクリーン、左右のディストーションのハモリ、クランチなバッキング。かな?

芯となる楽器はピアノ。オクターブのオブリガートが小気味よく鳴ります。

この他、リフ部分で、なにやら低音でギターみたいなのが鳴っているんですが、ベースの音域です。最初ギターで弾いてみたんですが、なんかまともな音にならなかったのでシンセの音にしています。

イントロから続く歌の前の部分ですが、通奏低音の上でコードが動いていて、結構複雑な響きになっています。こういう何気ないところが普通にすごいですね。

コピーするうえで引っかかったのが、Bメロの2小節目、メジャーだかマイナーだかわからない響きをしています。どうなってるんだろうという感じでしたが、演奏はメジャーあるいはSus4あたりを行きつ戻りつしていて、コーラスのハモリにマイナー3度の音が使われています。全体としてメジャーとマイナーの合体、いわゆる♯9thのジミヘンコードみたいな響きになっています。

その後のハモリも普通に3度ではないので、ハモリをつける場合はちゃんと音を採らないで歌うと大変なことになりそう。

ドラムは普通にたたいてますが、リフ部分にティンパニ、サビにキハーダが入っていて、アクセントになってます。

このリフ、エンディングに延々演奏されてます。ボーカルは全くなく、50秒ほどあります。長いですよね。これ、ライブの最後にメンバー紹介する余白として当初から予定されていたんでしょうか?