今期ユーミン8曲目。1985年のアルバム「DA・DI・DA」より。

朝日新聞がSpotifyのポッドキャストでArtistCHRONICLEと題する番組を配信していて、7回にわたり松任谷由実を特集していました。

その中でこの「メトロポリスの片隅で」が取り上げられていました。

失恋の歌なんだけど、メソメソしているわけではなくて、「私は大都会の片隅で頑張ってるのよ」ということで、自立する女性の先駆けなんだそうです。

新聞社らしく、時代・世相などを切り口に語ってます。ユーミンという存在は、はるか先をかっとんでるわけではなく、中央フリーウェイでは助手席に乗ってるし、ノーサイドではラグビーをする彼を見つめている、というように、昭和の価値観も引きずっていて、いうなれば半歩先ぐらいを行っている、ということらしい。

前回の「ダイアモンドダストが消えぬまに」、ダイアモンドダストは気象現象ではなく、シャンパンの泡のことです。この数年後にバブル経済がはじけたことを踏まえると、バブル崩壊を半歩先に予言していた・・・なんてね。

でもまぁ、僕としては歌詞のことはあんまり考えてないです。この2年ほど、J-POPのヒット作というものをコピーしてみましたが、僕の視点での楽曲の完成度において、やはりユーミンの曲は群を抜いていると思わざるを得ません(あくまで個人の感想です)。

それは、コード進行やメロディ、アレンジなどですが、今回の「メトロポリスの片隅で」も見事。いわゆるバンドサウンドで、コードを普通に弾いてるだけ、あまり凝った仕掛けなどはないのですが、とても充実したサウンドに仕上がっています。

多彩な感じ、これは使っているキーボードの音色が何色かあって、使い分けてるからなのでしょう。

それと、これはアレンジの範疇になるのかもしれませんが、イントロと間奏でリードギターが全く同じフレーズを弾いてるのですが、全く違うコード付けをしています。これはコピーしていて思わずうなってしまいました。

本日はクリスマスイブ。年内はユーミンで行こうかと思いますが、あと1曲かな? もう少しいけるかな?