リー・リトナー2回目。1977年のアルバムCaptain Fingersより。

デイブ・グルーシンの作曲。キャプテン・フィンガーズほどの速弾きではないけれど、難しい曲です。

フュージョンが全盛期だった頃、バンドでコピーして演奏していた記憶がありますが、僕はギターではなく、キーボードでした。

というのも、その頃はバンドと言えばほぼギターバンドで、キーボードをやる人がいなかったから。この手の曲をやるためには鍵盤弾きが貴重でした。

一応弾けるといっても、ソロとかは無理です。生ピアノも無理です。適当にコードを白玉で押さえることが出来るくらいでしたが、それでも居ると居ないでは大違いでした。

コードが特徴的で、ドミソって弾くのにベースが「レ」を押さえるんですね。そういうの初めてだったのですが、この曲ではオープニングでそのコードが音階になって多数登場します。

おかげで、僕の中ではフュージョンといえば、ドミソにベースで「レ」を弾くことなのですな。まぁそういう経験、多少なりとも糧にはなっているのかもしれません。

ギターについて書いておきますと・・・

メインのメロディはそんなに難しくありませんが、サビ?部分のオクターブ奏法はちょっとムズい。リー・リトナーはウェス・モンゴメリーに影響を受けたので、という事か、なるほど。

で、アドリブ部分になると途端に難易度が増します。一番難しいのが最後フェードアウトするあたりかな。

えー、演奏もさることながら、アレンジが秀逸だと思います。
イントロ部分でストリング系やブラス系、シンセリード、エレピなど何種類ものキーボードを使っていますし、その組み合わせの妙で音に色彩を感じます。

サックスは中間部で少し出て来るだけですが、テーマとアドリブ部分を上手くつないでいますね。