A Trick of the Tailの4曲目

アルバム聴きはじめた当初はあまり印象に残らなかったのです。あ～、こんな曲あったねというポジション。でもよく聴くと、これ、Firth of Fifthの路線なんですね。

ストリングスはまだメロトロン。でもこれがメロトロンのほぼ終焉。クリムゾンのような「いかにも」という使い方じゃなくて、さりげなく。

冒頭はフルートのようでフルートでないシンセ。ピアノはあくまでも静かに。

バッキングはストリングスだけかと思いきや、オルガンの音も密かに入っているようです。ストリングスとオルガンの絶妙に混じった音がなんかいい。

歌が終わって中間部。マリンバの音が入ります。次に細かいアルペジオ。ピアノだけじゃなく、シンセも同じ音をなぞりますが、微妙にポルタメントがかかって不思議な感じに。ピアノは細かいアルペジオも含めて1テイクで弾いてる気もしますが、強弱があってミキシングが楽だったので、便宜的に2つのトラックに分けています。

ここの拍子はどうなっているのでしょう。途中まで弱いバスドラが聴こえますが、途中からリズムを見失います。なんかピアノがラヴェル風ですね。

シンセベースが太いメロディを弾く部分。ティンパニ風の音。
バッキングもキーボードがいっぱい。

あれっ? ギターはどこにいるんでしょう? またもや。

結局、歌のバックに深いリバーブのかかったプープーとした音が聴こえるのと、中間部からリズムが復活したところに生ギター風のシャカシャカをわずかに感じる以外は無いかも。わずかな時間なんだけど、でもジェネシスの音になってるのが流石。

フィル・コリンズのドラムですが、変拍子の合間のバスドラ、タムの高速連打がなんかすごい。

終盤の歌の前、ストリングスが始まる直前にピッチが「ふわん」と上がる音があって、結構重要な位置を担っているのですが、何で出しているのか分かりません。ギターかなぁ、よくわかりません。

気が付けば18個も音色を使っていました。ふむ、やりおるな。