今期 星野源さん 2曲目。

2018年のシングルで、ご存じ朝ドラ「半分、青い。」の主題歌です。

朝ドラで聴かれるのはショートバージョンなのですが、フルバージョンで聴くと、なかなか複雑な構成です。1番はバンド、2番は打ち込み、ちょっと凝った間奏にその後テンポダウンしてアコギ1本による短い弾き語り、そして終盤は再びバンド構成で大団円を迎えるという作り。

メロディは星野源さんお得意のペンタトニックによる歌いまわしなのですが、その親しみやすさの裏で流れているハーモニーは結構複雑で、同じメロディでも違うハーモニーがつけられています。なんかいろんなコード回しをするために、メロディはペンタなのかな。

で、そこを強調するかのように、マリンバが使われています。洋楽にはないJ-POPならではのアレンジですね。特に、長音の所のトレモロがいい感じです。

非常にポップで親しみやすいので、実に軽快で簡単そうにやってますが、演奏は超がつくほど難しい・・・。1音ごとにコード付けが変化してる感じ。ギターは東京事変の長岡亮介さんですが、なんというか、この人変態ですごいプレイしますね。僕は椎名林檎さんはあまり知らないんですが、関ジャムとかで見たことがあり、ちょっと前に「パリピ孔明」にも出てましたが、なんかちょっとしたプレイでも尋常じゃないですな。

星野源さんの曲は間奏が実に凝ってるんですが、この曲の間奏では、打ち込みでは再現が困難な、生のストリングスならではの、ランダムなポルタメントというんでしょうか、そういう音があしらわれています。今回ここを作るのにだいぶ時間を取られてしまいました。