Innervisionsから2曲目

愛の国という邦題がついていますが、アルバムタイトルと言うべき曲だと思います。

この曲もToo Highに負けず劣らず凝った作曲です。
彼の心で見る心象とはこういうものなのでしょうか、なんかすごい。

打楽器類はありません。全面アコースティックかと思いきや、一見たどたどしいエレキギターがサウンドの要になっています。また、その音と一体化して区別しにくいのですが、エレピも入ってるんじゃないかと思います。

こういう曲に音楽理論なんて通用するんでしょうか? よくわかりません。基本となるリフはBm9、C#m9の繰り返し。エレキギターがオクターブ奏法を使いながら形作ります。

次の展開はA13-G13-E7#9-D7#9ときますが、これはベースに引きずられてそういう表記になってしまいますが、ギターとしては1-4弦を使い、みんな同じフォームでフレットを5-3-6-4と上下します。どっちかというとA13というより、G△7♭5onAという感じなんですけど。要するに不気味さを演出する♭5の音ね。

で、augでAメロを終わらせてます。ここはToo Highと似てます。

サビ部分はハーフディミニッシュを多用しながら展開し、またaugで〆る。うーむ、そう来るのか。

例のエレキギターはDavid T. Walkerらしいのですが、間奏で聴かれるリズムを揺らしながらエモーショナルに弾くギター、どうにも僕にはできそうにありません。

ラストは基本のリフを繰り返しながら色んな楽器が静かにアツい演奏をしてます。時折入るエレピのアクセントが場を仕切っているような感じがします。

今回もカラオケ版をどうぞ。